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高森明勅
2016.11.5 01:00

男系派の謎

「男系限定」派はどこへ行った?

 何をしている?

 今こそ、彼らがかねて主張して来た、旧宮家系国民男子の
新たな皇籍取得を実現する、
絶好のチャンスではないか!

政府は彼らが頼りにする安倍政権。

しかも8月8日の天皇陛下のお言葉によって、
皇室典範改正の気運は
近年になく高まっている。

このタイミングで、
旧宮家系男子の皇籍取得を実現する典範改正を
何故、
政府に求めないのか?

求めないどころか、陛下のご譲位さえ典範改正は避けて、
特措法でやれとか、ご譲位そのものに反対などと主張して、
せっかくの典範改正の気運を、逆に押さえ込もうとする始末。

不思議かつ不可解。

自ら進んで、彼らにとって千載一遇のチャンスを、
葬り去ろうとしている。

もし彼らが“本気”で皇室の存続を願っていて、
旧宮家系男子の皇籍取得にほんの僅かでも実現可能性があるなら、
この機を逃さず、典範改正に向けた一大運動を“とっくに”展開して
いなければ、おかしい。

謎だ。

…と言いつつ、答えは大体、分かっているのだが。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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